聴覚障害者に関するニュース、聾(ろう)文化や手話に触れて興味深かった事などを綴っていこうと思います。






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手話通訳:派遣訴訟弁護団「地裁も」 公費での手配要望へ /香川
2012年02月29日 (水) | 編集 |
手話通訳:派遣訴訟弁護団「地裁も」 公費での手配要望へ /香川

 高松市が市外への手話通訳派遣を認めなかった判断を巡り、聴覚障害者で同市の会社員、池川洋子さんが28日、慰謝料などを求めて高松地裁に起こした訴訟。弁護団は、昨年8月施行の改正障害者基本法に基づき、池川さんと傍聴に訪れる支援者ら聴覚障害者に対し、公費で手話通訳者が手配されることを求めていく方針で、裁判の行方に加え、裁判所の対応も注目される。

 同法では、裁判など司法手続きの際、手話など障害者の特性に応じた意思疎通の手段を確保することの配慮を義務付けている。

 最高裁によると、法廷で手話通訳が必要な場合、民事裁判では、経費は当事者負担となり、主に敗訴した側が負担する。刑事裁判では被告や証人、裁判員が手話通訳を必要とする場合、公費で手配されるという。弁護団は「納得がいく裁判所による手話通訳保障の体制が整うまで、期日を入れない覚悟を持って臨む」としている。

 一方、池川さんと弁護団、全日本ろうあ連盟など支援団体は提訴後、高松市丸の内の県弁護士会館で記者会見を開き、聴覚障害者がいつでも、どこでも、自由に手話通訳派遣を受けられる社会の実現を訴えた。

 池川さんは、集まった約200人の支援者を前に、「なぜ市外に出ると、情報が得られなくなるのか。聴覚障害者自身ではなく、市長が情報の必要性を判断するのは、おかしい」と手話で疑問を投げかけた。近藤龍治・県ろうあ協会会長は、裁判を通して、派遣を原則市内に限るとする市の要項改正を目指すことを表明。「全国で制度の不備が明らかになり、全国一律の手話通訳派遣制度になるよう願っている」と述べた。

毎日新聞 2012年2月29日
先生の言葉見えたよ NTTなどシステム 鳥取聾学校分校で実証実験
2012年02月26日 (日) | 編集 |
先生の言葉見えたよ NTTなどシステム 鳥取聾学校分校で実証実験

携帯ゲーム機に自動変換「勉強楽しくなった」
 聴覚に障害を持つ子どもたちの授業に役立ててほしい――。

 NTT(東京)などが、授業で先生が話した言葉を文字に自動変換し、通信機能がある携帯ゲーム機などに同時進行で表示する音声認識システム「こえみる」を開発し、米子市の県立鳥取聾(ろう)学校ひまわり分校などで実用化に向けた実証実験が行われている。手話だけでは表現が難しい言葉を伝える新しいコミュニケーション手段として注目されており、将来的には加齢のために耳が不自由になった高齢者も利用できるようにしていくという。


 NTTが2010年、聴覚障害のある関連会社の社員から「病気や事故などで途中から聴覚障害になった人の中には、手話が理解できない人も少なくない」という話を聞いたことから、「通信技術などの得意分野を生かして貢献できないか」と企画した。


 子どもらに人気の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を販売する「任天堂」(京都)や、松江市で聴覚障害者向けの筆談ソフトを開発したNPO法人「プロジェクトゆうあい」の協力を受けて、11年9月から開発を進め、同12月にシステムを完成させた。


 「こえみる」は、授業で使った言葉が、ゲーム機のメモリーに記録され、後から見直すことができるのが特徴。ほかにもゲーム機に向かって話しかけると、自分の発音の正確さや声の大きさが、相手にどのように伝わっているのか測定できるソフトなども内蔵されている。


 使い具合や音声認識の正確さなどを確認するために、実証実験を兼ねた授業が1月末から3月7日まで、ひまわり分校と沖縄県立沖縄ろう学校の2か所で行われている。


 ひまわり分校で2月7日に行われた授業には、小学部5年の児童2人が参加。「障害者の公共交通機関の割引」などをテーマに、村尾慎一教諭(37)が、割引の際に必要となる「身体障害者手帳」という言葉をイヤホン型マイクに話しかけると、すぐに児童たちの手元にあるゲーム機の画面上にひらがなで表示された。


 授業では「こえみる」の履歴に残った言葉を確認しながら、手話や声に出して言葉を復習することも行っており、児童たちの授業への理解も深まっている。石上雄大君(11)は「授業が分かりやすくなって、今まで以上に勉強が楽しくなった。ゲーム機の操作も簡単なので、家でも復習や宿題で使いたい」と喜んでいた。


 村尾教諭は「今まで手話だけでは理解できなかった授業が、分かるようになるので、児童にとっても学習への励みなっている」と話している。


 しかし、「こえみる」には約6万語の言語が登録されているが、発した言葉が正確に表示されないケースもある。声の高さや低さ、方言などが影響しているとみられることから、実用化に向けて認識率を上げる技術面での向上が求められており、ほかにも、器機の導入や通信代などにかかる多額の費用をどれだけ減らせるかも課題になっている。


 NTT研究企画部門の島村健・担当課長は「高齢の夫婦からも問い合わせがあるなど関心も高い。今後、認識率をアップさせ、聴覚に障害を抱える多くの人に喜んでもらえるように改良し、早く実用化できるように努めたい」と話している。

(2012年2月24日 読売新聞)
心で会話するカフェ、聴覚障害者が接待…東京・吉祥寺
2012年02月15日 (水) | 編集 |
心で会話するカフェ、聴覚障害者が接待…東京・吉祥寺

 聴覚障害者が接客の仕事につく難しさを知った女性が、耳の聞こえないスタッフが働く喫茶店「サイレント・カフェ」の運営に奮闘している。

 「健聴者の方から音のない世界に入ってゆくことで障壁をなくしたい」と、手話やイラスト付きのボードで注文を受ける。一度は運営していた店を閉店したが、今月5日に東京・武蔵野市で運営を再開。聴覚障害者と健聴者の新たな交流の場としても期待されている。

 カフェを運営する三鷹市在住の渡辺由貴さんは8年ほど前、ファクスを使った聴覚障害者向けの代読・伝言サービスを行う会社で働いていた時、ラッピングが得意な女性から、飲食店への面接申し込みの代行を依頼された。

 しかし店側の反応は悪く、何軒かあたったが、「聞こえないと接客は無理」「足手まといになる」と断られた。耳が聞こえないことでアルバイトの面接すら受けられない現実にショックを受け、「何かできないか」と考えるようになった。

 渡辺さんは聴覚障害者が接客を担うカフェを開きたいと、昨年2月に運営母体を設立。内閣府の「地域社会雇用創造事業」に選ばれて約220万円の支援金を得た。7月に三鷹市公会堂別館のレストランの一角にカフェを開くと、「音のない世界」のコミュニケーションを求めて北海道や神戸からも客が来たが、別館の改築に伴い11月で閉店した。

 だが、あきらめずに、吉祥寺駅北側の五日市街道沿いに移転先を確保。今月5日からカフェ・雑貨複合店舗「グランキオスク」(武蔵野市吉祥寺本町1)に間借りして開店し、土日の正午~午後5時限定で営業している。

 メニューはバナナミルクやクレープなど。自分好みの甘さやフレーバー(風味)を選ぶことができ、客はイラスト入りのマグネットや筆談、手話など様々な方法で注文する。都内外から集まったスタッフとボランティア計6人が交代で接客。中央のカウンターをはさんで客と相対し、話もはずむ。スタッフの女性(27)は、「大学生の時、飲食店のアルバイトに応募してだめだったので、募集広告を見たときは驚いた」と話し、「いろんな人に出会えるのが楽しい」と笑顔で接客していた。

 「食券やタッチパネルなどで飲食店でのコミュニケーションが減る傾向にあるけれど、ここではあえてコミュニケーションを重視したい」と渡辺さん。軌道に乗せるまで手探りの運営が続くが、今後は料理の講習会なども企画して交流の場をつくりたいとしている。問い合わせは同カフェのオフィス(0422・29・9624)へ。

(2012年2月14日 読売新聞)

手話使って現金脅し取る 聴覚障害の3人逮捕
2012年02月01日 (水) | 編集 |
手話使って現金脅し取る 聴覚障害の3人逮捕

聴覚障害者から手話を使って現金を脅し取ったとして、愛知県警は31日、愛知県知立市、会社員、横井健太(33)、住所不定、無職、田中隆雄(30)の両被告=詐欺罪などで起訴=と、同県安城市、同、高田英寛容疑者(34)を恐喝の疑いで逮捕した。県警によると、3人とも聴覚障害者で、高田容疑者以外は容疑を認めている。

 容疑は共謀して09年12月、聴覚障害を持つ同県西尾市の女性会社員(25)に手話で、田中容疑者が心臓病になり入院費が必要とうそを言って金を要求。女性が応じないため、「田中が病気で死んでもいいのか」「このままでは(お前は)家に帰れない」と30万円を脅し取ったとしている。

 横井、田中両容疑者は11年11月~今年1月、警察官をかたって同県豊田市の40代の女性聴覚障害者から金融機関のキャッシュカードをだまし取り、現金計35万円を引き出したとして逮捕・起訴されている。

毎日新聞 2012年1月31日
聴覚障害者が裁判員に=手話通訳で初の審理参加―前橋地裁
2012年02月01日 (水) | 編集 |
聴覚障害者が裁判員に=手話通訳で初の審理参加―前橋地裁

 前橋地裁で開かれている強盗致傷事件の裁判員裁判で、聴覚障害者の男性が裁判員に選任されたことが31日、分かった。男性は手話通訳者を介して審理に参加している。これまで補充裁判員に聴覚障害者が選任されたケースはあったが、審理に参加したのは全国初とみられる。

 31日は第2回公判があり、被告人質問や証人尋問が行われた。法廷には社会福祉法人から派遣された手話通訳者4人が配置され、約15分ごとに交代した。男性は机を挟んで向かい側に座った手話通訳者を見ながら、時折うなずいたり、メモを取ったりしていた。裁判官は被告や証人に対し、発言の際は曖昧な表現を使わず、質問の後に一呼吸置いてから発言することなどを求めた。 

[2012.1.31 時事通信社]
耳が不自由な裁判員に手話通訳
2012年02月01日 (水) | 編集 |
耳が不自由な裁判員に手話通訳

前橋地裁で30日に始まった強盗傷害事件の裁判員裁判で、裁判員に選任された耳の不自由な男性のため、地裁が手話通訳を手配し、公判が行われている。


 31日には証人尋問があり、裁判官や検察、弁護側は通常よりゆっくりと話し、平易な言葉を使って審理した。

 審理されているのは、群馬県伊勢崎市で2005年、男性に4人で暴行を加え、現金約8万円入りの財布を奪ったとして強盗傷害罪に問われた元少年(25)の裁判。2月1日に結審し、判決は3日の予定。

 31日には共犯の男らに対する証人尋問が行われ、手話通訳が耳が不自由な男性の正面に置かれたイスに座り、4人が約15分交代で審理の内容を伝えた。弁護側は「易しい言葉を使い、理解しているか顔つきなどを見て声を発した」と話している。

(2012年1月31日 読売新聞)
歌手今井さん障害者と交流/青森県八戸
2012年01月18日 (水) | 編集 |
歌手今井さん障害者と交流/青森県八戸

 八戸市手をつなぐ育成会(阿部弘子会長)は18日、音楽を通じて知的障害者と市民が交流を深める「愛の輪レクリエーションの集い」を市公会堂で開いた。市内の障害児・者による歌やダンス、手話コーラスなどをはじめ、女性グループ・SPEEDのメンバーで歌手の今井絵理子さんのトーク&ミニライブがあり、約850人の来場者が元気いっぱいの心温まるステージを楽しんだ。

(2012.1.18 東奥日報)
ろう者チャリティーフットサルを開催
2012年01月17日 (火) | 編集 |
ろう者チャリティーフットサルを開催

東日本ろう者サッカー協会は今月21日、アディダスフットサルパーク川崎でチャリティーフットサルを実施する。参加費は全額、東日本大震災の被災地のろう学校への支援活動費として役立てる。

 チャリティーフットサルでは、小学生以上のろう者、健聴者(男女問わず)を募集対象としており、当日は集まった参加者によるフットサル大会を行う。また、手話パフォーマンス、エキシビションマッチも予定している。参加費用ありで、定員は70名。申し込み期限は19日昼12時までの先着順。詳しくは東日本ろう者サッカー協会(http://ejdfa.web.fc2.com/)まで。

 東日本ろう者サッカー協会は1998年、東日本地域における聴覚障害者のサッカーレベルの向上を目的に設立。デフ(ろう者)リーグ、デフフットサルリーグなどを主催するほか、聴覚障害を持つ子供を対象としたサッカー教室を開催するなど、「耳が聞こえなくてもサッカーは楽しめる」という周知活動を行っている。

(2012.1.16 スポーツナビ)
「当時の恩返しを」 手話で音楽を表現 歌手の渡辺りえこさん
2012年01月16日 (月) | 編集 |
「当時の恩返しを」 手話で音楽を表現 歌手の渡辺りえこさん

 阪神大震災直後の避難所で、当時小学6年生で耳の聞こえない両親に代わって食料や水の配給情報の収集などに駆け回った渡辺りえこさん=横浜市緑区=が現在、歌とともに手話で音楽を表現する“サインシンガー・ソングライター”として活動中だ。悲しみや苦しみに包まれた17年前、両親を支えるけなげな姿で大人の被災者らを元気づけた少女は今、「聴覚障害者も分け隔てなく音楽を楽しめる空間をつくりたい」と、新たな夢に挑戦している。

 渡辺さんは、兵庫県芦屋市の市営住宅で被災。当時、両親と5歳の妹の4人暮らしで、余震が心配されたため渡辺さんが通っていた市立打出浜小学校に避難した。渡辺さんは、弁当や飲用水の配給を知らせるアナウンスに耳をそばだて、幼いころから身につけた手話で両親に伝えた。

 妹の世話もしながら避難所などを奔走したが、自分がいないときは周りの人が筆談で両親に情報を教えたことも。これらの人の温かさに感動した渡辺さんは「大好きな音楽で人を笑顔にしたい」と歌手を夢見るようになったという。

 その後、ピアノやギターの演奏だけでなく、作詞作曲にも取り組み、高校2年の文化祭で歌を披露したのをきっかけに大阪・梅田などで路上ライブを始めた。19歳のとき、路上ライブ中に手話のグループを見つけ、歌いながら歌詞を手話で伝えると、耳の聞こえない男性が「いい歌。歌詞が最高や」と感想を話してくれた。そのとき、聴覚障害者に音楽の楽しさを伝えることができる-と手話とともに歌うサインソングを考案。楽曲づくりも手がけるサインシンガー・ソングライターが誕生した。

 現在、渡辺さんはインターネット放送の手話番組に出演する一方、全国の公民館や中学校で講演。震災体験を語ったり、サインソングを披露したりしている。地震や台風の被災地の講演に招かれることも多く、昨年7月には栃木県内の中学校で講演、東京電力福島第1原発の周辺から避難してきた男子生徒に「地震を乗り越えた経験に共感した。僕も頑張る」と言われ、逆に勇気をもらったという。

 渡辺さんは「人と人の助け合いで震災を生き抜いたのが私の原点。耳だけでなく人の心に届く音楽づくりを続け、17年前の恩返しをしたい」と話している。

(2012.1.15 MSN産経ニュース )
13年参院選から政見放送に字幕 聴覚障害者の参政権向上
2012年01月11日 (水) | 編集 |
13年参院選から政見放送に字幕 聴覚障害者の参政権向上

 総務省は10日までに、聴覚障害者の参政権向上のため、13年参院選から政見放送に字幕を付ける方針を固めた。手話通訳は既に一部の政見放送で実施されているが、理解できない聴覚障害者もいることに配慮。準備に時間が必要なため比例代表で試行し、状況を見ながら対象拡大を検討していく。

 政見放送は、公選法に基づき衆参両院選と都道府県知事選で実施。衆院小選挙区と衆参比例代表については候補者や比例名簿を届け出た政党、参院選挙区と知事選では各候補者がテレビを通じて政策などを訴える。

 現在、字幕入りの映像は衆院選小選挙区分で政党が独自に持ち込む場合に限って認められている。

(2012.1.10 共同通信)
ドラマ:耳の聞こえない娘役・貫地谷しほり、家族の絆に心がほっこり TBS系「花嫁の父」手話を猛勉強
2012年01月06日 (金) | 編集 |
ドラマ:耳の聞こえない娘役・貫地谷しほり、家族の絆に心がほっこり TBS系「花嫁の父」手話を猛勉強


 父と娘の深い絆を描いた毎日放送60周年記念ドラマ「花嫁の父」が8日、TBS系で放送される。生まれつき耳が聞こえない娘「美音(みね)」を、貫地谷しほりはリアルな手話の動作や自然な演技で細やかに表現する。「脚本が素晴らしく、すべてが大事なシーン。絶対心がほっこりする作品」と語る。

 ドラマは新潟県の旧山古志村(現・長岡市)と東京・浅草が舞台。村で闘牛の牛を育てる里志(柳葉敏郎)は妻を早くに亡くし、父親と一人娘の美音の3人で暮らしていた。美音は地元の縁談が破談になり、東京に傷心旅行へ。浅草で船頭をしている丸(向井理)と出会う。脚本は「外科医 有森冴子」シリーズを手がけた井沢満。

 美音と出会った健常者の丸は手話を覚え、自分の思いを美音に伝えようとする。手話での演技について貫地谷は「聞こえない人の手話には、健常者の人が使わないスラングみたいなものもある。スピード感が大事だと思ったので、現場や家で何度も練習して体に染みこませた」という。

 制作に当たって手話通訳士の南瑠霞さん(50)が井沢や役者、スタッフに手話を指導。聞こえない立場でないと気づかないことや、不便に感じることを助言した。脚本には物の動く気配やにおいに敏感な美音の感性や、周囲の美音を思いやる気持ちなどが丁寧に描かれている。

 また貫地谷の相談役として、聴覚障害のある大学4年の松本有加さん(22)が、すべての撮影シーンに立ち会った。松本さんは「手話だけでなく発声の仕方とかも聞かれた。貫地谷さんは聞こえない人のことを深く理解しようと努めてくれた」と振り返る。最も印象に残っているのは、丸がオートバイに乗って山古志を訪れ、手話で初めて美音に思いを伝えるシーン。「2人がテンポ良くやり取りしていて、自分の言葉として手話を使えていた。自然に感情移入できた」という。

 父親の里志は手話を使わず、口話や筆談で美音と会話する。「なんで手話を覚えないの?」といら立つ美音に、「世間は手話をやらない人ばかり。君はそこで生きていくのだから」と口話の大切さを訴えるシーンがある。南さんによると、最近は聾(ろう)学校で手話教育が進み、手話を使える子供が増えてはいるが、30代以上は学校の授業や家族とは口話、仲間とは手話のパターンが普通という。松本さんも「周囲の聞こえる人が手話を覚えてくれたらすごくうれしい」と話す。

 テーマは山古志の美しい四季の下で描かれる家族の絆や愛。貫地谷は「私もお父さんにやさしくしないと」と語った。午後9時放送。

(毎日新聞 2012年1月5日)
足立梨花、独学手話でいざ初舞台「やる以上は完璧に
2011年08月30日 (火) | 編集 |
足立梨花、独学手話でいざ初舞台「やる以上は完璧に

 女優の足立梨花(18)が、企画演劇集団ボクラ団義の公演『オーバースマイル』(8月31日(水)~9月4日(日) 池袋シアターグリーン)で初舞台に挑む。耳の聴こえない少女役で、セリフは一切ないものの、未体験だった手話を全編通して披露する難役。このたびORICON STYLEのインタビューに応じた足立は、舞台に対して「食わず嫌いなところがあった」と素直な想いを明かしつつ「表情が大事になってくる。同時に動作や感情も」と気を引き締める。新たな挑戦が、今後の足立にとって大きな武器になると感じる日々でもあるという。


 初舞台というのは、誰もが不安や緊張感に駆られるものだろう。足立も例外ではなく「最近、『恐い』しか言ってないです」と顔を手で覆い「私、照れ屋なんで、お客さんを前にすると恥ずかしいって思っちゃう。大丈夫かな」と不安要素を並べる。

 それでも負けず嫌いな性格が彼女の背中を押す。「やる以上は中途半端なものは見せたくない。完璧にできないと嫌なんです」。稽古でも、耳が聞こえない役の心情になって演出に対して積極的に意見するなど、リアルな舞台づくりに余念がない。

 今作の軸となるのはやはり手話。勉強法を聞いてみると「先生がいないから、独学」と、あっさりと返答。「今年の6月くらいから手話の本やNHKの講座番組を見て学んでます。最初はわけがわからなかったけど、やっていくうちにスラスラできるようになりました。いずれはプロフィールに「特技は手話」って書きたい」と、手応えをつかんだ今、口も滑らかだ。

 「『なんで?』を1番最後に付けたりとか、手話にも文法があって、いろいろ難しいんです。台本だと、例文通りにいかないし、手話で表せない単語があるので、別の意味に置き換えてやってみたり。頭を使いますね~」と、自然に笑みをこぼす余裕も生まれている。

(ニコニコニュース - 2011年8月29日)
聴覚障害者の交通事故被害 神奈川県警、手話通訳要請を放置
2011年08月15日 (月) | 編集 |
聴覚障害者の交通事故被害 神奈川県警、手話通訳要請を放置

 先月十一日午後、中原区井田中ノ町で、聴覚障害のある女性(48)=同区=が交通事故に巻きこまれた際、女性が県警の「メール一一〇番」や現場の警察官に手話通訳者派遣を何度も要請したにもかかわらず、要請が放置されていたことが十三日、分かった。聴覚や言語に障害がある人が事故などに巻き込まれた場合、県警の通訳センターが手話通訳を派遣するシステムがありながら、稼働しなかった。

 現場は片側一車線の県道。中央線を越えた対向車が、女性が運転する乗用車と接触した。中原署は事故相手の男性(71)を自動車運転過失傷害の疑いで書類送検した。

 女性は事故直後、県警の「メール一一〇番」に、計三回、「今、事故がありました。私は耳が聞こえません。手話通訳を派遣してください」と携帯から送信したが、「どうしましたか」という返信が来るだけで、手話通訳者は来なかった。現場に来た警察官にも、何度も手話通訳派遣を頼んだが、通訳は来なかった。

 取材に対し、中原署は「現場の警察官は手話通訳を派遣する制度を知らなかった」としたうえで「筆談と身ぶりでコミュニケーションは取れた」と説明している。

 一方、女性は「身ぶりで事故状況を説明しようとしたが、警察官が私の顔の前で手を振ったり、人さし指を口にあてて『しーっ』という身ぶりをした。圧迫を受け屈辱的だった。差別されたと感じた」としている。

 女性が所属するNPO法人「川崎市ろう者協会」が十二日、聴覚障害者の知る権利や発言する権利が奪われ、人権を侵害したとして中原署に抗議文を提出。手話通訳派遣制度の周知徹底などを求めた。同署は「おわび申し上げる」と陳謝したが、県警通訳センターの対応も問題化しそうだ。

(2011.8.14 東京新聞)
聴覚障害の写真家 初の個展
2011年08月03日 (水) | 編集 |
聴覚障害の写真家 初の個展

アーツ千代田3331で
 赤ん坊を抱き上げる女性、トランペット吹きの少女――。逆光での撮影にこだわる写真家による初の個展「絶対」が千代田区内で開かれている。写真家は、聴覚障害のある斎藤陽道(はるみち)さん(27)=写真=。逆光を使い、日常の光景から「絶対的な存在」を浮き上がらせる独特の作風を編み出した。


 生まれつき聴覚に障害がある斎藤さんが、「初めて自由に言葉を交わす感覚を知った」のは、高校に入ってから。小中学校は練馬区の公立校。相手の口の動きを読みながらの会話では、内容がよくわからなかった。「わからない」とも言えず、いつも自分の発音のおかしさが気になって、次第にふさぎ込んだ。高校から入った特別支援学校で手話を学び、感動を覚えた。あれだけ苦労した「おはよう」という当たり前のあいさつも手話を使えば単純にできる。当たり前のことが驚きだった。

 カメラの世界に魅せられたのは、同校専攻科の頃だ。夏休みに西日本に向かった際、使い切りカメラで風景をひたすら写した。戻って写真を現像してみると、旅先で普通にしか見えなかったものが、非日常的なものに見え、写真の世界に引き寄せられた。

 その後、気をよくして安い一眼レフを買ってはみたが、思い通りの写真にならなかった。聴覚障害者を撮影しても、そこに写っているのは「ただの人」。ろう者の内面がにじむような写真を撮りたいと思い、技術を身に着けるため写真の専門学校にも通った。プリンターとスキャナーを購入し、ようやく自分のイメージ通りの作品ができるようになったのは最近のこと。新人写真家の登竜門の「キヤノン写真新世紀」で、2009年は佳作、10年は優秀賞を受賞した。今、撮影したいのは「当たり前なことの当たり前でなさ」という。

 12日まで(火曜休み)。千代田区外神田のアーツ千代田3331内208号室。入場無料。問い合わせはエイブル・アート・ジャパン(03・5812・4622)。

(2011年8月3日 読売新聞)
手話辞典、14年ぶりに改訂 「メタボ」「インターネット」など新語2000例を追加
2011年08月01日 (月) | 編集 |
手話辞典、14年ぶりに改訂 「メタボ」「インターネット」など新語2000例を追加

 東日本大震災を機に首相官邸の記者会見で手話通訳がつくなど、「手話」にあらためて注目が集まる中、全日本ろうあ連盟が14年ぶりに改訂、発行した手話辞典が「使いやすい」と関係者の間で話題だ。「インターネット」や「メタボリック症候群」など、新しい手話約2千例を追加収録。イラストが豊富で初心者でも学びやすいとして、学校関係者や自治体から問い合わせが相次いでいる。

 改訂されたのは「新日本語-手話辞典」。平成9年の発刊当時は、例文と手話のイラストが対応した画期的な辞典として評判を呼び、優れた言語学・日本語学の研究に贈られる新村出(しんむらいずる)賞を受賞。これまでに4万部を売り上げた。

 今回の改訂で約2千例を追加し約1万の会話例を収録。特に「インターネット」「エコ」「メタボリック症候群」など、近年使われるようになった外来語や医療用語、スポーツ用語などを充実させた。

 「インターネット」は、「イ」を示す手の動きを回転させてネットワークを表現。「メタボリック症候群」は、「代謝」と「症候群」という動作を組み合わせ、「シンクロナイズドスイミング」は、逆立ちして足を開いたり閉じたりする動きを手で表現している。

 編集委員で監修も担当した梅花女子大の米川明彦教授(56)は「同じ『切れる』という言葉でも、『期限が切れる』と、『かっとなって切れる』では全く表現が異なる。手話は単語だけ知っていても使えないが、この辞典は例文が豊富なのでこれから学ぶ人にも役立つ」と話す。

 発売元の中央法規出版(東京都)によると、「情報バリアフリー」に関心を寄せる自治体や、福祉の授業に活用したいとする学校関係者から問い合わせが相次いでいるという。

 米川教授は「役所や病院などいろんな所で、手話を使う人が少しでも増えてくれれば」と話している。

 辞典はB5判、1808ページ。定価は税込みで2万3100円。問い合わせは全日本ろうあ連盟(電)03・3268・8847。

MSN産経ニュース - 2011年7月25日
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