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聴覚障害者に関するニュース、聾(ろう)文化や手話に触れて興味深かった事などを綴っていこうと思います。






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聴覚障害の写真家 初の個展
2011年08月03日 (水) | 編集 |
聴覚障害の写真家 初の個展

アーツ千代田3331で
 赤ん坊を抱き上げる女性、トランペット吹きの少女――。逆光での撮影にこだわる写真家による初の個展「絶対」が千代田区内で開かれている。写真家は、聴覚障害のある斎藤陽道(はるみち)さん(27)=写真=。逆光を使い、日常の光景から「絶対的な存在」を浮き上がらせる独特の作風を編み出した。


 生まれつき聴覚に障害がある斎藤さんが、「初めて自由に言葉を交わす感覚を知った」のは、高校に入ってから。小中学校は練馬区の公立校。相手の口の動きを読みながらの会話では、内容がよくわからなかった。「わからない」とも言えず、いつも自分の発音のおかしさが気になって、次第にふさぎ込んだ。高校から入った特別支援学校で手話を学び、感動を覚えた。あれだけ苦労した「おはよう」という当たり前のあいさつも手話を使えば単純にできる。当たり前のことが驚きだった。

 カメラの世界に魅せられたのは、同校専攻科の頃だ。夏休みに西日本に向かった際、使い切りカメラで風景をひたすら写した。戻って写真を現像してみると、旅先で普通にしか見えなかったものが、非日常的なものに見え、写真の世界に引き寄せられた。

 その後、気をよくして安い一眼レフを買ってはみたが、思い通りの写真にならなかった。聴覚障害者を撮影しても、そこに写っているのは「ただの人」。ろう者の内面がにじむような写真を撮りたいと思い、技術を身に着けるため写真の専門学校にも通った。プリンターとスキャナーを購入し、ようやく自分のイメージ通りの作品ができるようになったのは最近のこと。新人写真家の登竜門の「キヤノン写真新世紀」で、2009年は佳作、10年は優秀賞を受賞した。今、撮影したいのは「当たり前なことの当たり前でなさ」という。

 12日まで(火曜休み)。千代田区外神田のアーツ千代田3331内208号室。入場無料。問い合わせはエイブル・アート・ジャパン(03・5812・4622)。

(2011年8月3日 読売新聞)
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