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聴覚障害者に関するニュース、聾(ろう)文化や手話に触れて興味深かった事などを綴っていこうと思います。






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手話を守った教育者  元大阪市立聾唖学校長・高橋潔さん
2010年05月14日 (金) | 編集 |
手話を守った教育者  元大阪市立聾唖学校長・高橋潔さん

大津の養女が出版「生誕120年に」

 戦前から戦後にかけ、手話によるろう教育に尽力した大阪市立聾唖(ろうあ)学校(現・市立聴覚特別支援学校)元校長・高橋潔さん(1890?1958)の奮闘ぶりを紹介する「高橋潔と大阪市立聾唖学校―手話を守り抜いた教育者たち」が出版された。高橋さんの養女で、手話通訳者としても活躍する著者・川渕依子さん(86)(大津市)は「亡父の生誕120年の節目に、手話を守り抜いた教育者の姿を書き残したかった」と話す。

 ろう教育は大正末期から昭和初期にかけて、相手の唇の動きを読み取って言葉を理解し、自分も声を出して話す「口話法」が主流となり、手話は「動物的」などととして排斥された。

 しかし、口話法は習得が難しく、高橋さんは「手話はろう者の母国語。心を空に描いて表す人間的なもの」と反論。当時、文部大臣だった鳩山一郎の訓示などにも信念を曲げず、手話での教育を続けた。

 国の方針に反した高橋さんの業績は周知されていなかったが、川渕さんの著書「指骨(しこつ)」(67年)、「手話讃美(さんび)」(2000年)などを見た漫画家・山本おさむさんが、高橋さんを主人公にした漫画「わが指のオーケストラ」を発刊。国内だけでなく、手話先進国のフランスでも翻訳され、徐々に知られるようになったという。

 集大成となる今回の著書では、高橋さんの生涯を改めて振り返ったほか、「手話讃美」発刊後、鳩山首相から祖父・一郎について謝罪を受けたことや、障害者を集めて自宅で20年以上続けている仏教の勉強会「帰依(きえ)の会」の様子なども紹介している。

 出版を機に、大阪市立聴覚特別支援学校の教員らが大津市内の高橋さんの墓を訪れてくれたことに感激したという川渕さんは、「実子以上に愛情を注いでくれた父への孝行ができた。手話を死守した教育者がいた歴史を多くの人に伝えられれば」と力を込めた。

 A5判、306ページ、2520円(税込み)。問い合わせはサンライズ出版(0749・22・0627)。

(2010年5月10日 読売新聞)
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