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聴覚障害者に関するニュース、聾(ろう)文化や手話に触れて興味深かった事などを綴っていこうと思います。






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手話「単語」ズレ知って…実例本を出版
2010年02月12日 (金) | 編集 |
手話「単語」ズレ知って…実例本を出版

 手話を使うろう者と、耳の聞こえる「聴者」では、同じ日本語でもとらえ方が異なるケースがあるとして、手話の普及を進める「関西手話カレッジ」(大阪市中央区)は、食い違った実例を本にまとめ、「ろう者のトリセツ 聴者のトリセツ?ろう者と聴者の言葉のズレ」=写真=として出版した。編集したメンバーは「円滑なコミュニケーションに役立ててほしい」と話している。

 関西手話カレッジは、手話教室や通訳派遣、教材制作などを行っている民間団体。スタッフ20人のうち7人がろう者だ。日頃の活動の中で、手話で使われる「単語」が、日本語の概念と違うことがあり、意思疎通できずに困った体験があった。

 例えば、ろう者がある場所でチラシを張っていて、警備員から「ちょっと困りますね」と注意された。「ちょっと」という言葉は、相手の言動をよく思わない時に言葉を濁しながら自制を促すために使われることがあるので、聴者は「張ってはいけない」ととらえる。しかし、手話では「少し」と訳されるので、「少しは困るので、たくさん張ればいい」と理解してしまうことがある。

 また、「死亡」という日本語には「人が死ぬこと」の意味しかないが、手話には「使いものにならない」という意味がある。携帯電話のバッテリー切れは「携帯死亡」、車の故障は「車死亡」と表現される。

 さらに、時間認識のズレからトラブルの元になることもある。「9時10分前集合」といえば、聴者の多くは「8時50分」と思うが、ろう者は9時10分の少し前、「9時7、8分」と思うという。

 本では、こうした概念の食い違う「ちょっと」や「死亡」「○分前」のほか、ろう者には謝罪の意味しかない「すみません」や、白いご飯のイメージの「ごはん」など約50の語句について、ろう者、聴者双方の立場からとらえ方の違いを、イラストを交えて分かりやすく紹介している。

 編集を担当した同カレッジ事務部の矢野一規さんは「手話単語は、日本語とは違う独立した言語であることを多くの人に知ってほしい。ズレを埋めるのではなく、ズレを知って認めたうえで、スムーズなコミュニケーションを図ってほしい」と話している。

 ただし、手話の中には独自の文法や言葉による「日本手話」と、講演会やニュースの通訳で使われる「日本語対応手話」がある。さらに、中途失聴者や、相手の口の動きを読み取る「口語法」を使うろう者もおり、人によって状況が異なるので、すべてが同じズレを感じているわけではない。

 星湖舎刊。税別1200円。問い合わせは、関西手話カレッジへ、ファクス(06・6910・1185)か電話(06・6910・1175)、Eメール(k.s.c4?1@lake.ocn.ne.jp)で。

(2010年02月11日 読売新聞)
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