2008年09月22日 (月) | 編集 |
もう一つのパラリンピック 前哨戦 耳ハンデ超越 「世界で力試す」
ろう者陸上選手権 三重出身・小林さん出場へ
トルコ・イズミルで23日に開幕する「第1回世界ろう者陸上競技選手権大会」に、三重県立聾学校(津市)を今春卒業した小林弘明選手(19)(三重県聴覚障害者協会所属)が、二百メートルと四百メートルリレーの日本代表として出場する。初めて挑む世界の舞台に向け、20日に日本を飛び立った。
三重県度会町出身の小林さんは、右耳は聞こえず、左耳は補聴器の助けを借りて少し聞こえる。体を動かすのが大好きで、小学3年の時に地元のクラブに入って走り始めた。中学3年で出場した三重リレーカーニバルの百メートルでは、健聴者を抑えて11秒41で初優勝。「聴覚障害でも、努力すれば1番になれる」と確信を持った。
ランナーにとって聴覚障害は大きなハンデだ。「スターターの声がよく聞こえず、ピストルの音だけが頼り」だが、フライングを気にすると出遅れてしまう。「周囲の雑音が聞こえない分、ピストルの音に集中できる」と自分に言い聞かせ、技術を磨いた。
今年春からは自動車メーカー「スズキ」に就職。静岡県湖西市の工場で働きながら地元の陸上クラブ「一球堂TC」で練習している。自己ベストは百メートル11秒14、二百メートル22秒58。「競うのは楽しい。負けて悔しい思いをしたら、努力して速くなればいい」。これがモットーだ。
今回の大会は、来年9月に、台湾で開かれるろう者の五輪「デフリンピック」の前哨戦。日本代表には27人が選ばれた。「わくわくしているが、プレッシャーもある。自分の走りが世界で通用するかを試し、少しでもトップレベルに近づきたい」。小林さんは初出場となる世界大会で、力を出し切るつもりだ。
(2008年9月21日 読売新聞)
ろう者陸上選手権 三重出身・小林さん出場へ
トルコ・イズミルで23日に開幕する「第1回世界ろう者陸上競技選手権大会」に、三重県立聾学校(津市)を今春卒業した小林弘明選手(19)(三重県聴覚障害者協会所属)が、二百メートルと四百メートルリレーの日本代表として出場する。初めて挑む世界の舞台に向け、20日に日本を飛び立った。
三重県度会町出身の小林さんは、右耳は聞こえず、左耳は補聴器の助けを借りて少し聞こえる。体を動かすのが大好きで、小学3年の時に地元のクラブに入って走り始めた。中学3年で出場した三重リレーカーニバルの百メートルでは、健聴者を抑えて11秒41で初優勝。「聴覚障害でも、努力すれば1番になれる」と確信を持った。
ランナーにとって聴覚障害は大きなハンデだ。「スターターの声がよく聞こえず、ピストルの音だけが頼り」だが、フライングを気にすると出遅れてしまう。「周囲の雑音が聞こえない分、ピストルの音に集中できる」と自分に言い聞かせ、技術を磨いた。
今年春からは自動車メーカー「スズキ」に就職。静岡県湖西市の工場で働きながら地元の陸上クラブ「一球堂TC」で練習している。自己ベストは百メートル11秒14、二百メートル22秒58。「競うのは楽しい。負けて悔しい思いをしたら、努力して速くなればいい」。これがモットーだ。
今回の大会は、来年9月に、台湾で開かれるろう者の五輪「デフリンピック」の前哨戦。日本代表には27人が選ばれた。「わくわくしているが、プレッシャーもある。自分の走りが世界で通用するかを試し、少しでもトップレベルに近づきたい」。小林さんは初出場となる世界大会で、力を出し切るつもりだ。
(2008年9月21日 読売新聞)
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