聴覚障害者に関するニュース、聾(ろう)文化や手話に触れて興味深かった事などを綴っていこうと思います。






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地裁口頭弁論 傍聴障害者向けに手話 原告側「開かれた裁判の契機に」=奈良
2009年09月29日 (火) | 編集 |
地裁口頭弁論 傍聴障害者向けに手話 原告側「開かれた裁判の契機に」=奈良

 地裁で14日にあった民事訴訟の口頭弁論で、原告側の要望に沿って、聴覚障害を持つ傍聴者のために、手話通訳が行われた。地裁によると、これまで手話通訳が同様に行われたケースは記録にはないといい、原告側代理人は「開かれた裁判のきっかけになる」と評価している。

 奈良市の知的障害者の男性(52)が、国などを相手に、障害者自立支援法に基づく福祉サービス利用料の自己負担取り消しなどを求めた訴訟で、被告側も了承し、一谷好文裁判長が許可した。

 この日は、裁判官や代理人の間の受け渡しだけで終わる意見書や準備書面について、一谷裁判長が概要を読み上げ、傍聴席最前列端に立つ通訳者が伝えた。原告側代理人は準備書面の要約版を法廷の大画面モニターに映し、丁寧に解説した。

 傍聴した聴覚障害者の大西恒三さん(57)(大和郡山市筒井町)は「法律用語など、難しい部分もあったが、これを機に手話通訳や新しい試みを進めてほしい」と話していた。

 地裁では、裁判員裁判で聴覚障害者が裁判員に選任された場合を想定し、呼出状など選任手続きの書類を専用の音声機器で読み上げる「音声コード」を導入している。

(2009年09月28日 読売新聞)
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要約筆記:普及急がれる、聴覚障害者のコミュニケーション手段
2009年09月22日 (火) | 編集 |
筆記:普及急がれる、聴覚障害者のコミュニケーション手段

◇OHP投影/隣でノートに 主観入れず要点正しく
 高齢や病気、事故などで中途失聴または難聴になった人の多くにとって、手話を学ぶのは非常に難しい。厚生労働省の06年度調査によると、聴覚障害者約34万人のコミュニケーション手段は手話18・9%に対し、話の内容をその場で文字にして伝える筆談・要約筆記は30・2%。関係者は「要約筆記はまだまだ一般に知られていない。取り組む人の数もまったく足りない」と口をそろえる。障害者自立支援法の必須事業になったこともあり、制度の充実が急がれる。

 要約筆記が全国に広まったきっかけの一つは、1973年に京都市に全国各地の難聴者が集まった会議での、地元教員のアイデアとされる。学校の授業で使われるオーバーヘッドプロジェクター(OHP)を使い、討議の内容を逐一筆記してスクリーンに映したところ、理解がスムーズに進んで参加者が感動したという。普通、話し言葉が1分間に300字以上なのに対し、OHPで手書きできるのは60字が精いっぱい。発言を要領よくまとめて書くので「要約筆記」だ。

 難聴者の隣で伝えるノートテークと、会場の多くの人に伝える全体投影がある。いずれも、手書きとパソコン利用の2通りある。手書きの全体投影は、OHPにロール状のセロハンフィルムを乗せ、ペンで書いてはロールをずらしていく。

 パソコンでは、入力した文字を表示するソフトを使う。京都市の要約筆記サークル「かたつむり」内のパソコン部会の練習会を見学した。80年に結成された最古参サークルの一つ。会員数は約110人で、働く女性や主婦が多い。

 練習会では1人が裁判員制度に関する講演録を読み上げ、参加者が2人1組になって打ち込んでいく。相棒が入力した分は自分のパソコン画面で見えるので、掛け合いのように続きを入力し、いくつかの文節ごとにスクリーンに表示させる。15分後に休憩。「要約せずに、つい、たくさん打ってしまうなあ」などと感想が。本番前には、法律用語の予習や、すぐに変換するようパソコンの辞書をあらかじめ“鍛えて”おくことも必要だ。

 話し言葉は早口や前置き、脱線、二重否定などを多用するため、要点を正しく書くには頭を全力回転させる。通訳だから、主観が入ってもだめ。大変な役割だ。「かたつむり」の高野美代子会長は「新聞の見出し、リード、本文の構成が参考になる。見出しがきっちりしていれば中身は分かりやすい」と話す。

 大幅に要約するため、「言葉でなく意味を追う」のが原則だが、現場からは「話した通りに書かないとニュアンスが伝わらない」との意見も。これに対し、要約筆記の担い手で構成する全国要約筆記問題研究会(全要研、名古屋市)の三宅初穂理事長は「例えば役所や企業の不祥事会見で、『……でございます』をそのまま書いても、その慇懃(いんぎん)無礼さは伝わらない。話し手の意図とその結論を書くべきだ」と話す。

 京都市の場合、昨年度は335件の要約筆記の派遣依頼があり、772人を派遣。大半は研修会やスポーツ大会など複数の人が集まる全体投影だった。

 同市中途失聴・難聴者協会の前理事長、竹内瞳さん(80)は45歳の時、薬の副作用で重度の難聴になった。「要約筆記は、担当者の経験によって能力に差はあるが、全体のレベルは年ごとに上がっていると感じる」と話す。同会員からは、子どもの進路説明会や同窓会、冠婚葬祭、通院などの場面で役立つとの声があるという。

 また、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会(全難聴、東京)の高岡正理事長(57)は、勤務する食品製造卸会社で06年5月?今年6月、毎週の会議の際に手書きノートテークの要約筆記の派遣を受けた。「要約筆記は難聴者だけでなく、難聴者がいる『場』全体への支援だ。健聴者を含む全員にメリットがあると知ってほしい」と訴えている。

 ◇障害者自立支援法で義務化 派遣の市町村4割のみ
 06年施行の障害者自立支援法で、要約筆記者の派遣が市町村の必須事業になった。自治体は社会福祉協議会や障害者支援センターなどに業務を委託する例が多く、社協などはボランティアサークルのメンバーなど、登録者の中から要約筆記者を派遣する。

 国が99年に定めた52時間の「要約筆記奉仕員の養成カリキュラム」があり、都道府県などの自治体が講習を行っているが、07年度でみると、派遣実績のある市町村は全体の4割にとどまる。自治体の態勢が整っていなかったり、要約筆記者が不足しているためだ。

 また、報酬は自治体ごとにまちまち。現場から「レベルが高い人の養成も必要だが、要約筆記の仕事だけでは生活できない。きちんとした対価がないと責任が生まれにくい」との指摘もあり、国はさらに専門性が高い要約筆記を想定したカリキュラム作りを検討している。
(2009.9.20 毎日新聞)
デフリンピック:柔道で金 県警職員、山田選手が会見 /滋賀
2009年09月19日 (土) | 編集 |
デフリンピック:柔道で金 県警職員、山田選手が会見 /滋賀

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 台北で開かれていた聴覚障害者のオリンピック「第21回夏季デフリンピック」(今月5日?15日)の柔道100キロ以下級で、県警職員、山田光穂(こうすい)選手(28)=彦根市金沢町=が金メダルを獲得し、17日、県警本部で記者会見した。山田選手は4試合すべてで一本勝ちし、「障害のあるなしにかかわらず、一生懸命やれば結果はついてくる」と胸を張った。

 デフリンピックでは、同階級のフランス、ロシア、トルコ、モンゴルの4選手と総当たりのリーグ方式で対戦。初戦のフランス人選手との試合では、劣勢だった残り28秒の時点から「送り締め」で逆転勝ち。残り3試合はすべて得意技の「内股(また)」で勝利した。

 勝因について、「積極的に攻める自分の戦い方ができたため」と振り返り、「耳が聞こえないのは僕の個性。頑張ればできるということが伝えられたら」と、手話を交えて話した。

 山田選手は0歳の時に高熱のため聴覚を失った。両親のすすめで小学校3年生で柔道を始め、近江高校3年生の時にインターハイの個人戦でベスト16に。現在は県警職員として、機関誌の編集や写真撮影の仕事をしながら、週に2?4日、柔道の練習に励んでいるという。
(2009.9.18 毎日新聞)
福だんごさん、手話落語披露…いたみ寄席
2009年09月14日 (月) | 編集 |
福だんごさん、手話落語披露…いたみ寄席

 上方落語の桂福団治さん(68)を招いた落語会「いたみ寄席」が12日、兵庫県伊丹市中央の居酒屋「薩摩」で開かれ、聴覚と言語に障害のある宇宙亭福だんごさん(45)らが手話落語を披露した。

 手話落語は約30年前、声帯ポリープができたことなどを機に、福団治さんが聴覚障害者に落語を楽しんでもらおうと考案。手話や身ぶり、表情などを駆使して、全身で落語を伝える。

 この日は福団治さんが手話落語について解説し、福だんごさんを紹介。福だんごさんは麻生首相ら政治家やイチロー選手の物まねで客の心をつかんだ後、高座に上った。桂福六さん(52)による声の通訳付きで、手話落語「イヤリング」や古典落語の演目「骨釣り」などを披露すると、客席は笑いに包まれた。

 寄席を企画した薩摩のオーナー、伊藤昭喜さん(64)は「手話そのものを知る良いきっかけとなった」と話していた。

(2009年09月13日 読売新聞)
ろうあ者の被爆体験、手話で語り継ごう 長崎で取り組み
2009年09月07日 (月) | 編集 |
ろうあ者の被爆体験、手話で語り継ごう 長崎で取り組み

 全国手話通訳問題研究会(全通研)長崎支部が、ろうあ者の被爆体験を手話で語り継ぐ試みに取り組んでいる。手だけでなく全身を使って表現する手話は、文字の記録以上に、被爆時の不安や戦後の苦悩をめぐる微妙な心を伝えることができる。ビデオ映像をもとに手話の説明や訳文の書き起こし作業を進めている。

 被爆体験を手話で語るのは長崎市の山崎栄子さん(82)。生まれつき耳が聞こえず、戦時中は空襲警報が鳴っても何が起こっているか分からず不安だった。原爆投下直後、姉を捜すために爆心地近くの実家に戻り、入市被爆した。03年の平和祈念式典では被爆者代表を務め、手話で「平和への誓い」を語った。

 書き起こし文は、全通研長崎支部長の長野秀樹さん(51)ら会員約20人が作成中。02年に山崎さんが手話で半生を語るのを2日がかりで計120分にわたって撮影した映像を数秒ずつ繰り返し見て、気づいた点を話し合う。下を向いて渋い表情を見せる場面では「語り部を『しぶしぶ』引き受けたと言ってますね」「原爆を詳しく知らない自分には無理だと思ったようです」。表情を読み取り、書きとめていく。

 支部によると、長崎県内では約100人のろうあ者が被爆し、約30人が死亡したとされる。生き延びた人も耳が聞こえなかったため、戦後しばらくは、原爆の実態を知らされなかったという。

 83年に創設された支部は当初から、ろうあ被爆者の証言を集めてきた。これまでに19人分を映像に記録。86年には証言を「手よ語れ」にまとめた。けれども、手話による豊かな表現をどのように文字に移し替えればいいのかという課題が残っていた。

 支部は将来、書き起こし文を手話教材としても活用したいという。語られる体験の鮮烈さ、戦前から戦後までの時代背景、言葉にしにくい感情など、どれを取っても従来の手話教科書にはない奥深い内容が含まれているからだ。

 会員で手話通訳士の宮本マキ子さん(57)は「みんなで勉強して手話で語り残していきたい」と話している。
(2009.9.6 朝日新聞)
乗務員が手話、空の旅支える 聴覚障害者五輪の選手団
2009年09月02日 (水) | 編集 |
乗務員が手話、空の旅支える 聴覚障害者五輪の選手団

 台湾で5日開幕する聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の日本選手団。台北に向かう2日の搭乗機の客室乗務員の中には、苦い経験をきっかけに手話を身に付け、特別な思いを胸にフライトに臨んだ加瀬祐子さんがいる。

 1998年、乗務した飛行機がマニラ空港で滑走路を逸脱して着陸。緊急脱出用シュートへの避難誘導の際、加瀬さんは聴覚に障害のある乗客4人の案内に手間取ってしまった。4人は無事だったが、このもどかしい体験をきっかけに、社内や地域のサークルに参加、手話をマスターした。

 11年前「大丈夫ですよ」「安心してくださいね」と不安げな4人に伝えたくても筆談しか手段がなかった。今は手話で選手に語り掛けることができる。「ゆっくりくつろぎ、大会では自分の力を信じて頑張ってほしい」

 4年に1度開催されるデフリンピックは、パラリンピックより歴史が古く今回が21回目。
(2009.9.1 日本経済新聞)
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