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聴覚障害者に関するニュース、聾(ろう)文化や手話に触れて興味深かった事などを綴っていこうと思います。






聴覚障害の人も理解を 福井で裁判員制度説明会
2007年10月09日 (火) | 編集 |
聴覚障害の人も理解を 福井で裁判員制度説明会

 聴覚障害者を対象にした裁判員制度の説明会が七日、福井市下六条町の県生活学習館であり、県内の聴覚障害者や手話通訳者ら約四十五人が参加し、制度への理解を深めた。

 情報不足になりがちな聴覚障害者の不安を解消するとともに、疑問点や要望を把握する狙いで福井地検、福井地裁、福井弁護士会が催した。障害者対象の法曹三者主催の説明会は初めて。

 要約筆記がスクリーンに映し出され、同時手話通訳がされる中、福井地検の石垣麗子検察官がプロジェクターを活用して制度の概要を説明し「福井は裁判員に選ばれる確率は全国十番目に低い」などと話した。

 会場からは「審議に手話通訳やパソコン要約を取り入れてもらうことはできるのか」「通訳が被告の関係者に暴行を受ける危険性はないか」などと質問が出された。三十五歳で耳が聞こえなくなった福井市江端町、主婦筧初子さん(44)は「要約筆記だと評議の場で話に遅れてしまうのではないかと不安がある。できれば手話通訳も誰が担当するのか前もって教えてほしい」と話していた。(10月8日 中日新聞)

 新しく始まるこの裁判員制度。聴覚障害者に限らず、障害をもつ人が選ばれたことを想定した対応を、スタートからしっかり準備しておいてもらいたいですね。
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